ジュエリー大好き♥な皆さまに送る、ためになるコラムを書きます!!
これからジュエリーを購入する方、「何をチェックすべきなのか」とか、私が今までハイジュエラーで勤務してきた中で、「わ、さすが」と思ったこととか好き勝手に書いていきます♥
では!
皆さん、ジュエリーを購入するとき、何を重視しますか?
デザインは好みの問題なので、それ以外で!!
例えばシンプルソリテールダイヤモンドのペンダントを、購入したいなぁ♥とします。

さぁ、何を重きにチェックしましょうか、、、
そうですね、、私ならば「もちろん、センターストーンにこだわって♥ハリー・ウィンストンかグラフでないと、、 あ、3ctはないと、、グレードはDカラー・フローレス・タイプIIa♥♥」とはなりません。
正確には、有り余る予算があるならば、そうしたいところですが、、
ここで、皆さまにお伝えしたいことが、、
Contents
ダイヤモンドってどこで買っても同じ?!
はい。
ハイジュエラーと、御徒町の宝飾店では、扱っている品質は確かに違います。ハイジュエラーでは素晴らしい品質の宝石しか扱いませんから、グレードの良いダイヤモンドしか見ることはありません。
でもハリー・ウィンストンかグラフのダイヤモンド、どちらがキレイか、、
ということはありません。
どちらも同じです。
GIAのグレーディングレポートが付いていて、同じ品質であれば、御徒町でもハイジュエラーでも同じです。
非常に厳密に言えば、DカラーであってもEカラーよりとか、VVS1であってもIFよりとか、よくブランドでは「私共では5番目のC、キャラクターを大事にしています。」というようなこともアピールしていますね。
でも、どこも似たようなことを言っているので、あまり心に響きません…
とっても大事なことは、自分の目で見ること!です。
レポートなど関係ありません
自分がいい色だな、、この輝きが良いな、、と思えば、それで良いのです。
だって、レポートを首から下げて歩くわけではないですから、、
したがって、グラフ♥でも、ハリー♥でも、ヴァンクリーフ♥でも、お好きなブランドでどうぞ〜
ダイヤモンドの 4C について
皆さま、ご存知かと思いますが、やはりここから定義しないといけません。
定義:ダイヤモンドの品質、特徴を表したもの
4つのCとは?
① COLOR
② CLARITY
③ CUT
④ CARAT WEIGHT
カラーグレードについて
ホワイト系のダイヤモンドのカラースケールは D~Z まであります。
★COLORLESS ・・・・・D〜F
★NEAR COLORLESS ・・G〜J
★FAINT・・・・・・・・K〜M
★VERY LIGHT ・・・・・N〜R
★LIGHT・・・・・・・・S〜Z
カラーは完全に自分の好み!
ちなみに私は、Very light( N〜R )とか Light( S〜Z ) が好きです。
キャンドルみたいに、ほんのり色づいてロマンティック♥
しかも価格は下がり、キャラットは重くなる、、つまり大きいものが手に入ります。
でも、これはですね、、いわゆるブランドでは見ることが出来ないんですよね。
ほとんどのブランドではいわゆるカラーレス〜ニアカラーレスまでしか扱っていません。
そして、これが大問題!なのですが、いわゆるブランドのセールスは「D・Eカラーしか許さない!」くらいカラーレス信者なのです。
かつて私がそうでしたから、、
でも「うちはトップカラーしか扱わないんです!!トップカラー!!」みたいなことを売りにしている訳ですから、そうなりますよね。
ヴァンクリーフ&アーペルでは、センターストーンはD・Eのみ、クラリティはVVS2までしか扱っていませんでした。
なので私は、それ以外のカラーもクラリティも見ることなく、もちろんそれ以外は認めん!!の姿勢でした。
ですが、GRAFFで勤務して驚きました。
もっと自由に選べるんだ!!と、、
カラーはDカラーはもちろん、素晴らしいカラーダイヤモンドの数々、、
ファンシーヴィヴィッドの色の濃度、、Type Ⅱ a 美しさよ、、
まるで冷たい澄んだ空気が輝いているよう、、
でも私が本当に驚いたのは、今までは見下していた、それこそ「FAINT・VERY LIGHT・LIGHT」の色の美しさでした。
ちなみに褐色味があるものはだめです。(と言ってもこれも好みか、、)
純粹に黄色の色濃度が濃くなっているものが美しいです。
もう語り始めると延々と語りたくなるので、今回はここでやめておきます。
クラリティグレードについて
クラリティグレードとは内包物(インクルージョン)と、表面的特徴(ブレミッシュ)の評価のこと
★FL ・・・ ・・・FLAWLESS
★IF ・・・・・・ INTERNALLY FLAWLESS
★VVS1, VVS2 ・・VERY VERY SLIGHTLY INCLUDED
★VS1, VS2 ・・・ VERY SLIGHTLY INCLUDED
★SI1, SI2 ・・・・ SLIGHTLY INCLUDED
★I1, I2, I3 ・・・・ INCLUDED
クラリティは内包物(インクルージョン)と表面的特徴(ブレミッシュ)の評価ダイヤモンドのクラリティ特徴とは以下に分けられます。
★ブレミッシュ・・・・外部特徴・・石の表面に見られる
★インクルージョン・・内部特徴・・石の内部に見られる
クラリティのグレードを決める5つの要素とは?
★サイズ・・・小さいほうが良いに決まってる!
★数・・・・・少ないほうが良いに決まってる!
★場所・・・・テーブルの下にあったら命取り!
★レリーフ・・コントラストのことです。目立たないで欲しい!
★性質・・・・物理的な割れより、成長線の方が良い!
まず、外部特徴ですが、これはですね、、
色々とありますが、まず注意したいのは「ポリッシュライン」です。
これは、職人の不注意によりできたもので、磨きの粗さが原因です。
要するに、表面に凹凸があるので光が乱反射してしまいます。
これはだめ、、

グレーディングレポートの評価だけでは、わからないというのはインクルージョンの性質と場所の問題があります。
性質というのは、例えばインクルージョンで「クラウド」というのがあります。
とっても微細な内包物が集合して、雲のようになっている状態なのですが、これは色がついているわけでもないですし、クラリティ評価も悪くなりません。が、雲なので光の進行を妨げてしまうものなのです。
ですから、レポートだけで「ああVS1ならいいわ。」とか、だめ絶対!
学校で、先生に「同じクラリティグレードでも全然違うから、自分の目で絶対に確かめて」と強く言われたことを思い出します。
場所というのは、もしガードル付近にフェザーがあって、、むき出しの状態で、、カーンとぶつけたら、、、、こわい〜
★フェザーとは・・ダイヤモンド形成前後にできるクラリティ特徴。
割れのことですが、羽のように見えることから「フェザー」とい呼びます。
あ、耐久性と美しさに影響するので「 Iクラス」はやめておきましょう。
でも、私は学校でしか見たことありません。
そんなに酷いのどこで売っているのかな?
私が許容出来るのは SI1クラスまでかな、、耐久性に関わってくるし、、
ただ、このクラスはそれなりに内包物はあります。
プロットの大切さ
グレーディングレポートにはプロットというものがあります。
これは、ダイヤモンドの地図のようなもので、内部特徴と外部特徴を表したものです。1ct未満であれば別ですが、大粒のダイヤモンドを購入される場合は、必ずプロット付きのレポートにしてください。
でも、こんなに大切なものなのにプロットが省略されたグレーディングレポートが多いんです、、
本来は、このプロットの説明を受けてから決めるのが理想ですが、プロットの見方がわからないセールスも多いので、難しいかもしれません。
プロットのついていないレポートなんて意味ないのにな、、
同一性の確認だって、これがないと出来ないのにな、、

https://www.gia.edu/JP/analysis-grading-sample-report-diamond?reporttype=diamond-grading-report
カットグレードについて
カットの総合評価のことです。
カットグレード、、これも、とても大事ですね。
まぁ、全部大事なのですが、これは本当に大事、、
だって、これ以上ないトップオブトップ「D , FL , TypeⅡa」であっても、酷いプロポーションでは輝きません。
そんなのいや〜
素晴らしいカットが、輝きを最大限引き出して、素材の良さを際立たせてくれるのです。
なんかネットでみても、どこも同じようなことが書いてあるのでつまらん、、
学校で先生にとってもわかりやすく、ご説明いただいたので皆さまにも♥
人でいうとですね、、、
★プロポーション・・・全身のスタイルの良さ(手の長さとか、バスト、ヒップのバランス)
★フィニッシュ(ポリッシュとシンメトリー)・・・爪やお肌の状態
Excellent、Very Good、Good、Fair、Poorの5段階で評価されます。
ちなみにこの評価は、ラウンドブリリアントに対してのみで、ファンシーシェイプは対象外となります。
これも、いわゆるブランドで購入されるのであれば大丈夫です。
Excellent、Very Goodしかないはずなので、、レアケースでGoodかな、、
この評価は、エクセレントであれば「この絶対にこのプロポーション」というわけではなくて何通りもありますから、やはり自分の目で見て「この輝きが好き♥」という気持ちを大切にしてください。
カラットについて
さぁ、いよいよ最後の C!
これは重量のことですね。
欧米の方はとにかく大きさ、、つまりキャラット重視です。
コストコで、ダイヤモンドジュエリーを購入されるくらいですからね、、
あ、私もキャラット重視です。
もちろん他の3Cに納得した上でのことですが、、
日本の方は、とにかく品質重視するあまりに、大きさのことは後回しにされる方が多いのですが、0.3ctでトリプルエクセレントとか、VVS1とか、、
そんなのわからんよ、、、
ただチカチカするだけ、、

憧れます。
諏訪恭一先生も「2ctのラウンドブリリアントダイヤモンドが、58面体のモザイク(白と黒のコントラスト)を最も美しく見せる」とおっしゃっていましたが、私も激しく同意です。
大きさも美しさのためには大切なんです。
でも5ctとかで58面体になると、ちょっと間延びするかな、、
もちろん2ctなんて、そうそう手は出ません。
でも、Dカラー・VVSに拘って0.3ctならば、そこのグレードを落として絶対にキャラットに拘ったほうが良いと思うなぁ、、
最後に私のあこがれ♥♥♥

さぁ、次はいよいよクラフトマンシップについて書きます。
お楽しみに♥