オパールLOVEな皆さまへ♥
なんと10月が終わってしまいました、、
というか、12月下旬、、もうすぐ終わり、、クリスマスです、、
誕生石ではなくなってしまいましたが、書かずにはいられません。
まだまだ続く!
今回は張り合わせ石についてです。
オパール模造石は、また来年の10月〜


張り合わせ・貼り合わせ

張り合わせ・貼り合わせ
これは某国宝石鑑別士 / 宝石鑑定士育成機関によって変わります。

  • 英国ー張り合わせ
  • 米国ー貼り合わせ

まぁ同じ素材を指しているので、どっちでも良いですよね、、と言いたいところですが、英国の宝石鑑定士育成機関は、こういったことにとてもうるさ、、いえ、きちんとしていて試験で漢字の書き間違いも許されません。


どうせ英語に翻訳されるのに、、と思うのですがダメ!絶対!
劈開とか晶癖とかも書き間違えると、正しく翻訳してもらえないし、ひらがなでもいかん!!!と、とにかく漢字の勉強にもなりました 笑

まさか、そんな間違えないでしょと思われるかもしれませんが、1年に1回しか受けられない試験で、○百万以上かけ、2年間毎日2時間以上勉強してきて、絶対にミス出来ないという状況では漢字が書けなくなるんです。
まぁ、普段も間違えていました、、


え、思い出せない、、どうしよう、、この問題の配点高いのに、、どんどん書かないと時間が足りないのに、、と、、


手汗びっちょりで、自分の汗で文字が擦れたりして、翻訳の方に「なんて書いてあるかわからん、、怒」と英訳してもらえなかったらどうしようとか、、
いまでも鮮明に思い出せますし、何なら試験会場だった秋葉原のビルの前を通るだけで心臓がバクバクします、、
それだけ追い詰められていたんですね。
合格して良かった、、

では、本題に!


ダブレット?トリプレット?って


それでは、お得意の定義から♥
その名の通り、2個以上の素材を接または融着させて1固体に仕上げた素材を指します。

あ、ポメラートで素敵な張り合わせ石のジュエリーがありました♥
オパール関係ないやん、、でもこんな素敵なダブレットがあるんです。

k18rg x k18wg x プラシオライト 1石 x マラカイト 1石(7.3カラット)x ツァボライト38粒(0.9カラット)リング
参照 ポメラート

ラブリー♥


張り合わせ石、、あまりご覧になることはないかも、、
でも、あなたの知らぬ間に、あなたのコレクションに紛れ込んでいる可能性は0パーセントではありません、、
でも、張り合わせや模造石としてわかったうえで購入されることは、問題ないどころか、欲しいです、、

それは、、、鑑別の練習をしたいから♥
でも、なかなか見かけないんです。

学校では、オパールのトリプレットが教材として配られました。
その他、授業では、ルビーダブレットやガーネットとガラスのダブレットなど、、
このガーネットとガラスのダブレットが憎い、、、
泣かされました、、
試験本番でも出ました、、

本題に入ります!

オパールトリプレットとは?

3つのパーツから出来ている、張り合わせ石のことです。

一番上・・無色のドームですね。素材は無色プラスティック・無色ガラス・天然ロッククリスタルなど、、役割は、、?

1)オパール層の保護、すっごく薄いので表面に持ってくるなんてとんでもないってことでドームを貼り付けています。
2)遊色効果をより目立たせるため、、ってテキストに書いてありますが、微妙〜、ドーム部分がプラスチックの場合とかキズキズだし、曇って見えますから遊色効果が目立っていません。(私の持っているオパールトリプレットです、、)

真ん中・・天然オパール層(遊色効果のあるもの)
役割は?もちろん遊色効果を見せるためですね。

一番下・・灰色のコモンオパールやブラックカルセドニーを黒い裏材として張り合わせる。
黒い背景は、遊色効果が際立ちますね。



どうやって見分けるの?

これは横から見てみましょう♥
一発です!
あとは、天然オパールが無色ドームの下にあるわけですから、遊色効果が下というか奥に見えるわけですね。

あら、、透明な何か、、

試験では、これだけではもちろんいけません、、
拡大検査、UV検査、屈折率を測り上部の素材が何か答える必要があります。
みなさんも見たらすぐわかると思います。


オパールダブレットとは?

2つのパーツから出来ている、張り合わせ石のことです。

上は天然オパール、もちろん遊色効果のあるオパールです。
下は、黒色の裏打ち素材、黒色ポッチ、ブラックカルセドニーや鉄鉱石です。

役割は?
上部のプレシャスオパールは、遊色効果を見せるため
下部の黒色の裏打ち素材は、遊色効果を引き立たせるためですね。

ややこしいのは鉄鉱石と黒色ポッチを、裏打ち素材として使用している場合です。

ポッチとは・・・遊色効果のないオパールのこと、母岩でもあります。

ルースならば、横から確認して接着剤を確認すれば良いのですが、覆輪でセッティングされている場合は、、、
ボルダーオパールのような、ブラックオパールのような、、

わからん、、、

すみません、、
お店の方に聞いて下さい、、
正直者が運営しているお店で購入するしかありません、、
もちろんわかった上で購入されるのは、全く問題ありません!

今度、模造石についての特集?コラムも書きますね♥

あ、忘れちゃいけません、、お得意の図も♥

図で見ると、やっぱりわかりやすい♥


どうしたら騙されないの?

というわけで、「宝飾品は誰から購入するのか」が一番大切です。
意味なくジュエリーに、自社の刻印が入っているわけではありません。
「信頼の証、責任を持ちます」ということなんですね。

最近は、インスタでも気軽に低価格で購入できますが、私はブランドに絶対的な信頼をおいています。
(これは、インスタでジュエリーを販売しているのが悪いと言っているわけではありません。)
ワールドワイドで展開しており、逃げることは出来ませんし、海外修理は時間もお金もかかりますが、何が何でも直してくれます 笑(私の体感的に)
私が某フランスメゾンで勤務していたときに受けた時計修理のお話です。
とっても品の良いマダムが「主人が昔買ってくれた時計で、、止まってしまって、、形見なの」とお持ちになりました。
確かにとんでもなく以前の、でも本当に素敵な宝飾時計でした。
アトリエに送ったところ、スイス出しになり見積もりが来ました、、
3ヶ月経った頃でしょうか、やっと見積もりが来て「60万!!!」びっくりしました。(もっとしたかも、、)
なんとジェラルドジェンダとのコラボレーションで、部品の保存期間はとっくに切れて、ゼンマイを手作りしなければいけないのですが、その職人がスイスでも1人?だったかな、、よって持ち時間がとんでもなく長い、、
とにかく時間も金額的にも、お客様になんて言ったら良いだろうと、、数日お電話が出来ませんでした。
時計マニアの方になら、ジェラルドジェンダとのコラボで〜職人が〜とかお話すれば通じるかもしれませんが、お相手は高齢のマダム、、
見積もりのお電話を差し上げる前に、なんて言おうとググったり、アトリエ聞いてみるも昔の作品過ぎて、、あ〜もうとにかく見積もりをお伝えしなければとお電話を差し上げました。

マダム「あら、そう、わかりました。動くようになるのであればよかったわ〜 お修理すすめてくださいな。」

とあっさりGOとなりました、、
えええ!そうですよね、自分の金銭感覚といっしょにするべきではないですね。いつもそう思ってお客様に接していましたが、このときばかりは驚きました。

最後はオパール関係ないやん、、になってしまいましたが、インスタジュエラーの方が、「ブランドでの修理は時間が掛かりすぎ」とかおっしゃっているのを聞いて「もやっ」としていました。
確かに時計のバッテリー交換一つとっても、お客様から「なんでただのバッテリー交換に2週間もかかるの?」等の質問がよくありました。
確かに時計コーナーでの交換であれば、数十分で出来ます。
でも私が勤務していたブランドでは、バッテリー交換といえばバッテリーだけでなくゴムパッキンの交換・防水チェック・1週間のランニングテスト(低温下の中とか)を終えて初めてバッテリー交換終了となるわけです。そりゃ2週間かかるわ、、、

お時間をいただくには理由があるんです、、もちろん中で勤務していなければわからないことでしょう。
伊達に時間がかかっているわけではないんですよ、と言いたかったのです。
すっきりした、、♥

次回は石のことではなく、ジュエリーのことを書こうかな♥